一般の住宅には必ずと言っていいほど、付いている網戸。
でも、学校には網戸が付いていないことがほとんどですよね?今まで通っていた学校を思い返しても、網戸が付いていた記憶ってないような。なんで学校の窓には網戸が付いていないのか?そんな疑問がふと浮かび、網戸について調べてみました。
学校の窓に網戸がない現実的な理由って?
網戸が付いていない理由を調べてみると、とっても現実的な理由が見つかりました。主にこれらの事柄が理由で付いていないようです。
- 安全面での配慮
- 網戸をつけるとメンテナンスや費用がかかる
- 使い勝手が悪い
- 必要性がない
メンテナンスに費用がかかるのはなんとなく想像がつきますが、安全面での配慮ってどういうことなんでしょうか。場所によっては網戸があった方が良いところもあるような気もしますが、実際のところはどうなんでしょう。
落下する可能性や生徒の落下を防ぐため
学校の建物は基本的に余計なものは付けないようにして設計されているそうです。
網戸を付けると、例えば清掃の時に誤って網戸が落下してしまい、下に居る生徒にぶつかって怪我をしてしまう可能性も考えられます。また、生徒が網戸によりかかってそのまま落下してしまう可能性も考えられるため、安全面への配慮で設置しない。としている学校が多いようです。
網戸の設置にはメンテナンスも含め、費用がかかる!
お家にある網戸を想像してもらうとわかりやすいかと思いますが、網戸ってすぐにホコリやら砂やらで汚れてしまいますよね?それに一般家庭に比べて開け閉めも頻繁にするようになるので、時間が経つにつれてガタツキなども発生し、定期的にメンテナンスをしないと安全に使うことができません。
一般家庭と比べると、学校の場合は窓の数も多く、網戸自体の購入費用、その後のメンテナンス費用がかさんでしまうことも理由の一つのようです。
網戸があると使い勝手が悪い?
夏の暑い日などは、窓を全開にして外からの風を取り入れますよね?その時、中にいる生徒になるべく平等に風が当たるように、中心に左右の窓を重ねて、両側から風が入るように開けておくことがあります。そうすると、網戸は片側にしか寄せられないので、どちらかが網戸のない状態になり、あまり意味をなさなくなってしまいます。
そもそも虫が入ってくることが少ない
網戸を閉める理由は、主に虫などの害虫が部屋に入って来ないようにすることだと思うんですが、虫ってだいたい夕方から夜にかけて出だすので、学校で授業が行われてる時間帯とは違うんですよね。それでもごくたまに虫が入ってきて授業に影響がでてしまうこともありますが、そう多くはありません。
場所によっては、裏に山がある学校など、夏の時期に頻繁にハチが出てくるところもあるようですが、そういった場合には一部分だけ網戸を設置して対策しているところもあります。
静岡大学教育学部 附属島田中学校 公式ホームページ↓↓
http://fzk.ed.shizuoka.ac.jp/shimachu/news/5981/
愛南町立久良小学校 公式ホームページ↓↓
https://hisayoshi-e.esnet.ed.jp/blogs/blog_entries/view/8/2209afce366c61afe87adc2578032599?frame_id=8
設置した網戸が盗まれてしまうことも!
悲しいことに、過去に学校に設置されていた網戸が何者かによって盗まれてしまうという被害もあったようです。網戸の素材はアルミニウムでできており、それを転売されてしまったんだとか。
学校は生徒や教師が帰ってしまえば監視することもできないし、ましてや網戸の場合は校舎内に侵入することなく盗めてしまいますもんね。
めったに起こることではありませんが、網戸の設置にはこういったリスクもあるようです。
最後に
学校に網戸が設置されていないのは、メンテナンス費用がかかることや安全面での配慮というのが大きな理由のようですね。
とはいえ、教室にハチやその他の虫が入って来るようなことがあったら、虫嫌いの子は授業どころじゃなくなってしまいますよね。万が一虫に刺されたなんてことになると、ハチなんかはアナフィラキシーも恐いですし。頻繁に虫が入ってくるような場所であれば先生方が対処してくれるとは思いますが、授業参観の時などに気になるようなら学校に相談してみても良いのかもしれませんね。